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新聞販売から新会社の立ち上げに挑戦

導入機:ATOMZセルロースファイバー製造機

3代にわたり続けてきた新聞販売店の経営者、山下様の挑戦についてです。断熱材を製造・販売する会社を起ち上げてATOMZセルロースファイバー製造機を導入し、売上を伸ばしていらっしゃいます。有限会社コミュニティ高の原の代表取締役山下様にお話しを伺いました。


新聞で作れる付加価値のある商品ってなんだろう?


インターネットニュースが普及し、若者の新聞離れが進むなか、新聞の売上は今後、右肩下がりが予想されます。古紙をどうにか利用できないだろうかと考えたのが新規事業立ち上げのそもそものきっかけです。


酒屋さんは酒粕を売って新しい加工商品をつくりますよね。それなら、新聞販売店は新聞を加工して何か新しい商品をつくるのが経営の鉄則だと思い始めたんです。 私自身の家を建てるときに、断熱材の種類を色々と調べているうちに、新聞紙が断熱材になっているということを知りました。新聞紙をリサイクルしてできるセルロースファイバーのことです。古紙は業者に安値で卸していましたが、建材になれば高値で取引されることを知って、住宅を建築する工務店さん向けにつくってみたらどうだろうと考えたんです。


ランニングコストほぼゼロのATOMZの魅力


地産地消の断熱材を小さな設備で作りたいと思って調べていたら、石川総研さんのホームページにあたり、ATOMZセルロースファイバー製造機について資料請求をしたり、電話で問い合わせしたりしました。


セルロースファイバーの製造機は、ATOMZ以外にも候補が何種類かありました。ただ、他社に問い合わせているうちに、「一年に一回は刃を替えないといけない」とか「ランニングコストの費用がかかる」ということがわかったんです。ATOMZを導入した会社を知っていたので、その会社に伺ったところ、「導入してから9年くらい経つが、メンテナンスはほぼしたことがない」とおっしゃったのが決め手でした。実際、導入してからの三年間、ほぼメンテナンス料はかかっていなくて、良質なセルロースが作れていると思います。



「自然の素材」がもつ可能性


始めは飛び込みで工務店さんにいっても、セルロースファイバー自体を知らない方も多くて、なかなか大変でした。ただ一度採用してもらえると、次につながるようなリピーターの方が増えてきました。さらに、セルロースファイバーが木質繊維を使用してできた「自然の素材」だという話を聞いて、そこからの広がりで商社が入ってきたこともあって、徐々に新しい事業を知ってもらえるようになってきましたね。


最近では、セルロースファイバーの新規の引き合いが増えてきて、増産用の設備の導入も検討するまでになってきました。


今後は地元に密着したアップサイクル製品の開発に取り組んでいきたいです。畳屋さんなど、思いもかけない業種の方と余ったものを使って、付加価値のある新しい製品を作り出せないか、色々と開発中です。

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